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放射線ゼロで痛くない

無痛MRI乳がん検診

安心、安全、痛くない

無痛MRI乳がん検診の特徴

痛くない

見られない

被ばくがゼロ
だから安心

がん発見率が高い
(死角がなく精度が高い)

豊胸・乳房の
手術後も検査可能

日本人の乳房に
適している
(高濃度乳房)

乳がんってどんな病気?

乳がんは乳腺に発生する悪性腫瘍

乳がんは、乳房にある乳腺(母乳をつくるところ)に発生する悪性腫瘍です。
乳管という、乳汁の流れ道の管や、小葉という奥の方の組織のいずれかから発生します。

乳管の中にがんがとどまっている場合は非浸潤がん(DCIS)といい、乳管を破って周りの乳腺に及ぶと浸潤がんと言います。

症状は「しこり」「分泌物」のほか、「腫れ・痛み」のことが多いですが、これらは乳がん以外でもよく起こる症状なので、定期的な検診で見分けることが重要です。

働き盛りの女性がかかり、女性のがん死のトップである

乳がんは急速に増えており、日本女性の9人に1人※が生涯の間に乳がんにかかるといわれています。30~64歳の女性のがん死亡原因のトップとなっています。

普通のがんは、年配の方が多くかかる病気ですが、乳がんは全く違って、働き盛りの女性を襲うのです。
ほかのがんに比べて若い世代でも発症しやすいことも特徴で、30代前半から増え始めます。



※地域がん登録全国推計値2020年データによる。国立がん研究センターがん情報サービス「がん登録・統計」

がん部位別に見た死亡原因(女性 上位5位)

年齢区分 1位 2位 3位 4位 5位
25-29 白血病 子宮 脳・中枢神経系 乳房
30-34 乳房 子宮 大腸 卵巣
35-39 乳房 子宮 大腸 卵巣
40-44 乳房 子宮 大腸 卵巣
45-49 乳房 子宮 大腸 卵巣
50-54 乳房 大腸 子宮 卵巣
55-59 乳房 大腸 子宮
60-64 乳房 大腸 膵臓
65-69 大腸 乳房 膵臓
70-74 大腸 膵臓 乳房
75-79 大腸 膵臓 肝臓
80-84 大腸 膵臓 肝臓
85- 大腸 膵臓 胆嚢・胆管

国立がん研究センターがん対策情報センター(人口動態統計より作成)2014年データを参照

早期であれば、1ヶ月で職場復帰できる

このように乳がんは恐ろしい病気ですが、早期に見つかれば、治療後1ヶ月で職場復帰することもできます。ですから定期的に乳がん検診できちんと乳房をチェックすることが大切です。

ドゥイブス・サーチとは?

無痛MRI乳がん検診(ドゥイブスサーチ)とは、名前の通り、『MRI』を使った『痛みが全くない』乳がん検査です。
検査のための事前準備は不要で、検査後の注意事項もありません。検査にかかる時間も短く、約30分程度で終了します。

MRI(Magnetic Resonance Imaging)検査は、がんの有無や広がりなど、電磁波により撮影を行う精密検査です。
MRI検査は筒状の機械に入り検査を行う為、痛みはありません。
造影剤を投与しないので、アレルギーがある人でも受けられます。また、造影剤漏れなどの心配もありませんから、癌の患者さんで血管が細くなったときにもラクに受けられます。

MRI検査では、造影剤を注射するケースもありますが、無痛MRI乳がん検診(ドゥイブスサーチ)では造影剤注射は不必要な為、身体に痛みも負担も一切ない検査方法(ドゥイブス法)によって乳がん検査を行います。

痛くない理由

無痛MRI乳がん検診(ドゥイブス・サーチ)は、下向き(うつ伏せに)になり、乳房を丸い穴のなかに垂らして撮影する検査です。
自然の形そのままで、乳房を圧迫しないので、乳房をはさむ痛みとは無縁で全く痛みはありません。

マンモグラフィの場合

ドゥイブス・サーチの場合

見られない理由

マンモグラフィは撮影時素肌になる必要がありますが、無痛MRI乳がん検診(ドゥイブス・サーチ)では、検査着やTシャツを着たまま受けられます。 磁気の力を利用して体の臓器や血管を撮影する検査ですので、Tシャツを着ていても画像上に変化がないのが特徴です。
また、技師と受診者の皆さまが近接する時間は入退室時のみです。あなたの胸のプライバシーも完全に守られますので、どうぞリラックスしてお受けになってください。

マンモグラフィの場合

ドゥイブス・サーチの場合

被ばくゼロの理由

無痛MRI乳がん検診(ドゥイブス・サーチ)は名前の通り≪MRI≫を使用します。 MRIはトンネルのようなところに身体を入れて写真を撮る装置です。

MRIの内部は磁石とコイルでできていて、エックス線(レントゲン)を使用しないため、被ばくが「完全にゼロ」であるという特長があります。
このため安心して繰り返し検査を行うことが可能です。

がん発見率の高い理由

無痛MRI乳がん検診(ドゥイブス・サーチ)の最大の特長のひとつは、がん発見の容易さです。

50歳ぐらいまでの方の多くは、乳腺が豊富に存在し、これがマンモグラフィでのエックス線を通しにくい為、乳房の中央部が白く(濃度が高く)写ります。これを高濃度乳房といいます。
マンモグラフィの場合、がんは白く写りますので「雪山の白ウサギ」をみつけるような感じになり、当然がんがみつかりにくくなります。
無痛MRI乳がん検診(ドゥイブス・サーチ)ではがんが黒く映りますので、マンモグラフィでは見分けのつきにくいがんが次々に発見されています。

また、無痛MRI乳がん検診(ドゥイブス・サーチ)は乳房の奥(胸壁)や脇の下まで、まんべんなく映ります。
MRIは有効感度範囲が広く死角が存在しない為、どの部分も高精度で検査ができます。

乳房手術後も検査可能な理由

乳房手術は、大きく分けて乳がん手術の場合と豊胸術の場合があります。
乳がん手術の場合は通常は片側の乳房を切除しますので、そこにインプラントを入れて形を整えます。
豊胸術の場合は両側にインプラントを入れる場合が多いです。

インプラントは、強く圧迫すると破裂して炎症などを起こし、せっかく整えた乳房が変形してしまいます。
ですから乳房を圧迫するマンモグラフィは一般に行うことはできません。
超音波(エコー)検査は、乳房を強く潰すことはありませんから検査はできますが、インプラントの後ろ側は見えにくいので、受診ができないケースもあります。

無痛MRI乳がん検診(ドゥイブス・サーチ)で撮影をすると、インプラント挿入後の方も対応が可能です。
インプラントの種類によってはすこしアーチファクト(邪魔な信号)がでますが、多くは問題なく検査が可能です。

日本人に適している理由

日本人は欧米と比べて高濃度乳腺の割合が高く、50歳以下では80%近くが高濃度乳房(高濃度・不均一高濃度)であるとする報告があります。
透き通っている乳房(高年齢の方)と、白く曇っている乳房(高濃度乳房、デンスブレスト:多くの働く年齢の女性)ではがんの発見率が倍も違うことが分かっています。

無痛MRI乳がん検診(ドゥイブス・サーチ)は、乳腺の量に左右されにくいので、がんの発見率が下がることはありません。日本人女性に多い高濃度乳房(デンスブレスト)の方でも、安心して検査を受けることができます。

マンモグラフィの場合

ドゥイブス・サーチの場合

マンモグラフィはまず欧米で標準的に乳がん検診で用いられるようになりました。
欧米のデータで、死亡率が減少することが示されたので、日本にも導入されています。

しかしアジア系女性の乳房サイズは、欧米女性と比較してハリがあり小さめです。
マンモグラフィは乳房を引き伸ばして平たく圧迫して撮影しますが、アジア系女性に多い乳房の場合は引っ張って伸ばすことで強い痛みを感じることがあります。

無痛MRI乳がん検診(ドゥイブス・サーチ)では、乳房用にくり抜かれた穴の中に胸をあわせるだけで圧迫しないので、痛みがなく楽です。
また、サイズに関わらず、重力によって撮影しやすいふくらみになります。

検査の流れ

1

受付

別館2階の健診センターで受付していただき、問診票をお預かりします。

健診センター受付の写真
2

検査着へ更衣

健診センター更衣室で検査着に着替えていただきます。

検査着に着替えている写真
3

1階画像診断センターへ移動

1階画像診断センターへご案内いたします。

画像診断センターの受付画像
4

検査前に事前説明

MRI室で検査説明を受け、問診票を確認します。

検査説明を受けている人の画像
5

検査開始

検査着を着たまま、乳房を穴に入れうつ伏せになります。全く痛みはありません。

寝台に横になり、検査を受けている画像
6

不安な時はボタンを押せます

途中、不安になった場合はボタンを押すとすぐにストップします。

寝台に横になり、検査を受けている画像
7

検査終了

検査終了です。お疲れ様でした。

検査が終わった画像
8

健診センターへ移動

服を着替え、アンケートを記載していただきます。

健診センターの写真
9

1階フロントでお会計

お会計は病院フロントで行います。

中央受付の写真

※画像はイメージです。

よくある質問

どのぐらいの時間が必要ですか?なにか準備は必要ですか?

検査時間は概ね15分です。受付→検査着に着替え(あるいはTシャツになる)→会計の全体を含めても、1時間余りですみます。
事前安静や注射などは必要なく、ご用意いただくものは特にございません。
検査着のまま受けられますので、洋服の指定もございません。仕事の間でも、お出かけの装いでも、スポーツカジュアルでも結構です。

お食事の制限や、普段飲んでいる薬をやめる必要も一切ありません。普段通りで結構です。
ただし、磁性体を身体に身につけることはできません。

どのぐらいがんが見つかるのですか?

平均的なマンモグラフィのがん発見率は1000人あたり2.7人です(日本乳癌検診学会発表の2018年データ(受診者数253万人)
・トモシンセシス(3Dマンモ)を行うと、1.5倍ほど多く見つけることができると言われています。
・マンモグラフィに、よく訓練された技師による超音波検査を加えると、1.5倍ほど多く見つける事ができると言われています。
無痛MRI乳がん検診(ドゥイブス・サーチ)のがん発見率は、1000人あたり14.7人でした。直接比較はできませんが、上記のマンモグラフィの5倍以上に相当します。
・検査の正しさを示す指標のひとつである、陽性反応適中度も約5倍でした。

生理や妊娠・授乳との関係はありますか?

生理前に乳房が張るような時期は、乳腺の水分が多くなり、がんの検出能が落ちます。
無痛MRI乳がん検診では、生理の開始日と翌日は避けていただき、3〜21日を推奨(最適は生理開始から5〜14日を推奨)しています。
4週目(次の生理の直前)でも、検査ができないほどではありません。しかしせっかくの受診の機会ですから、診断能を高くしたい場合は、上記の期間にお受けになることをお勧めします。
生理の周期がずれてしまったときなどは、予約をした病院までお電話にてご相談ください。
なお、閉経後の方はいつでも受診できます。

[授乳・妊娠との関連について]
授乳中は、乳腺が豊かになりますので、がんが見つかる効率は下がります。問診で妊娠・授乳の有無についてお伺いするのはこのためです。受診される場合は、診断能が通常より低いことをご承知ください。
なお妊娠中のMRIは医師の診察が必要ですので、医師の推奨がない場合はこの検診ではお受け出来ません。ご了承ください。(ただし、産婦人科医からは、「妊娠してから乳房にしこりがあると感じる人がいて、不安のまま妊娠を継続しなくてはならない。なんとか解決法が欲しい」という切実な声を頂いています。このような声にはお応えたしたいと考えております。

被ばくはないでしょうか?

ありません。MRI検査ですので、放射線被ばくはゼロです。ですから何度受けても累積被ばく*はゼロのままです。
生涯のあいだに繰り返し受ける健康診断に、とくに向いている検査と言えます。

これはとくに遺伝子変異のある方(BRCAと呼ばれる遺伝子の異常)に向いています。
BRCA遺伝子に異常がある方**は、放射線被曝を受けてDNAが損傷すると、それを修復できないので高率に癌を発生します。したがってこれらの方は、なるべくX線検査(マンモグラフィや胸部単純X線)は避けたほうが良いのです。

*累積被ばく(るいせきひばく: Radiation Cumulative Dose)…今までに受けた放射線被ばく量を足し合わせたもの。
**遺伝性乳がん卵巣がん症候群(HBOC: Hereditary Breast and Ovarian Cancer)。

MRI乳がん検診はどうやってがんを見つけるのですか?

がんは、細胞がギュウギュウに密集している特徴があります。このため、がん組織のなかでは水の動き(拡散運動)が小さくなります。無痛MRI乳がん検査では、この密集(拡散の低下)を目印としてがんを拾い上げます。この撮影法を「拡散強調画像」といいます。そのなかでもドゥイブス法(DWIBS法)と呼ばれる方法を用います。得られる画像は、良く、PET検査(FDG-PET検査)とよく似ていると言われます。これはがん細胞がブドウ糖をよく消費することを目印としてがんを拾い上げます。ところが自然のブドウ糖は見えませんので、放射性同位元素をブドウ糖にくっつけたものを注射し、その集まりを映し出すのです。

なお本検査(ドゥイブス・サーチ)では造影剤を使用しません。MRIで使用するガドリニウム(Gd)を用いた造影剤は、尿からほとんどが排泄されますが、微量の造影剤が脳や腎臓に沈着することが知られています。また排泄された重金属であるGdは環境を汚染し、濃度が増加しつつあることが報告されています。
この検査はとくに遺伝子変異(BRCA遺伝子変異: 乳がんや卵巣がんを発生しやすい)のある方が繰り返し検査を希望される場合にも向いています。造影剤投与では(沈着や金額の問題もあり)せいぜい1年に1度程度しか受けられませんが、本検査は造影剤を使用せず、より安価で、かつ無害・無環境汚染なので、例えば半年ごとや、1年に3回受けても問題はありません。受診間隔を短くすることで、がん発生後短い時間で発見ができるのではないかと期待されています。

MRI乳がん検診はどのくらいの頻度で受ければいいですか?

原則的には2年に1度、できれば1年に1度受けるようにしましょう。乳がんの発生リスクが高いと考えられる人、例えばお母さんや姉妹が乳がんにかかった人は、1年に1度受診しましょう。
国の検診では、放射線被ばくの影響をなるべく避けるために、40歳未満の方のマンモグラフィの受診は推奨していません。
しかし本検査は、放射線と無関係なので、安心して繰り返し受けていただけます。

閉所が苦手なのですが大丈夫でしょうか?

狭いところに入ると緊張して汗がでたり、心臓がドキドキしたりする方がいらっしゃいます。
しかし「トンネルの長さが身長よりも短いこと(120センチぐらい)」を検査時に説明すると、気が楽になる方も多いです。

また、うつ伏せで入る為、不安感が少ないという方も多くいらっしゃいます。どうしても無理という場合は受けられません。

MRI乳がん検診を受けることができない場合はありますか?

はい、MRIは強力な磁石を用いますので、以下の方はできません。
・大きな入れ墨がある(入れ墨に鉄粉が含まれていて、やけどするため)
・補聴器をしている(外すことができればできます)
・胸部に金属が埋め込まれている(できる場合もありますので、ご相談ください)
・心臓ペースメーカーが埋め込まれている

また、当日は以下のことはお控えください。
・スプレー型(緊急吹きかけ型)の白髪染め(鉄粉が飛散してMRI装置の精度を下げます。毛染めは大丈夫です)
・カラコン、濃いマスカラ(鉄が含まれているものがあります)

MRIはどんな音がしますか?

MRIは特性上、撮影時に大きな音がします。
慣れればそれほど問題ではありませんが、はじめての場合は不快に思われる方もいらっしゃいます。

音のイメージをyoutubeにアップしていますので、気になる方は事前にお聞きください。



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