地域がん診療連携拠点病院(2019年4月1日指定)
2019年4月1日指定されました。地域がん診療連携拠点病院とは、地域における、がんの治療と連携の中心となる病院です。
全国どこでも質の高いがん医療を提供することができるよう、全国にがん診療連携拠点病院を456箇所(都道府県がん診療連携拠点病院51箇所(うち、3箇所が(特例型))、地域がん診療連携拠点病院357箇所(うち、24箇所が(特例型))特定領域がん診療連携拠点病院1箇所、地域がん診療病院47箇所(うち、6箇所が(特例型)))指定しています(令和5年4月1日現在)。
これらの医療機関においては、専門的ながん医療の提供、がん診療の地域連携協力体制の構築、がん患者・家族に対する相談支援及び情報提供等を行っています。
地域がん診療連携拠点病院の機能や体制
- 専門的な知識・技能を持つ医師、医療従事者がいる。
- 抗がん剤を使った化学療法が提供できる。
- 緩和ケアチームがあり、緩和ケアが提供できる。
- 地域の医療機関と連携・協力するための地域連携クリティカルパス(共同診療計画表など)を作成している。
- セカンドオピニオンを提示する体制ができている。
- 敷地内禁煙を実施している。
- がん相談支援センターを設置している。
- 院内がん登録を実施している。
地域がん診療連携拠点病院は、2次医療圏内の医療機関からの紹介でがん患者さんを受け入れるとともに、患者さんの治療・治癒の状態に応じて地域の医療機関と適切な連携を取ります。また、地域の医療機関に対する診療上の支援、医療従事者に対する研修なども行います。
ご挨拶
当院は昭和54年開院以来内科、外科、産婦人科を中心にがんの患者さんの診療をしてきました。
平成12年には新たに放射線治療装置(リニアック)を導入して診療の質の向上に努め、又平成18年には外来化学療法センターをオープンして、医療制度の変更に対応しながら患者さんのニーズに応えてきました。この結果昨年は全診療科で年間398名の新しいがん患者さんの診断・治療をおこない京都南部地域での中心的な役割を担うようになってきました。
今やがんは死因の第一位となり、平成19年には“がん対策基本法”が制定され国を挙げてのがん対策が勧められる中で当院は平成31年4月に“地域がん診療連携拠点病院”の指定をうけました。今後は従来の診療活動に重点をおきながら、がんと戦う患者さんの、痛み・苦しみの緩和治療、セカンドオピニオン、情報交換、支援活動など地域の医療機関とも協力しながらがん診療を積極的に進めて行きたいと考えています。
また当院は徳洲会病院グループ病院の一員として治験など新しいがん治療法開発への協力もして行きたいと考えています。
通院化学療法センター
概要
当院は平成31年4月に京都府より、地域がん診療連携拠点病院に指定されました。
日常生活を送りながら、外来で治療が行えるよう安全かつ安心できるシステムを整備し、専用の化学療法センターを平成19年1月に開設しました。現在当センターでは、化学療法をはじめ、慢性関節リウマチ、潰瘍性大腸炎、クローン病に対する生物学的製剤の投与を、より安全・確実に投与し、安心して受けていただいています。
センター紹介
通院化学療法センターは平成19年1月に外来化学療法センターとして開設され、6床で運営しておりました。しかし治療の増加に伴い、平成27年新病院の開設にあたっては、通院化学療法センターと名称を改め、20床のスペースを確保し、現在15床でスタートしています。
皆様より要望の多いベッドを多く配置(ベッド:11床・リクライニングチェア4床)しており、明るい室内には優しいBGMが流れ、ゆったりとした気もちで治療が受けていただけるよう配慮しています。
治療は予約制となっており、安全・確実に治療が実施できるよう、医師、看護師、薬剤師が連携し、治療中には管理栄養士からの支援も受けることができます。
治療時間
月~金 | 土日祝 | |
---|---|---|
時間 | 8:30〜17:00 | ― |
化学療法を受けられる患者さまへ
化学療法はつらい副作用を感じられることもあるかと思いますが、治療時間中スタッフが、患者さん一人一人のもとで話を伺い、治療を継続できるよう相談しながら、苦痛を最小限にできるよう対応させていただいております。
帰宅後もご自身で副作用に対応していかなければならないため、初回治療後は看護師による電話訪問を行っており、その後も体調変化については電話で対応させていただいております。
通院化学療法センターでは、抗がん剤の治療を受ける患者さんおよびご家族の皆様が、安心して治療を受けることができるように専任の看護師が治療のサポートをさせていただきます。患者さんや家族の方と会話する時間を大切していますので、一人で抱え込まず、遠慮なくご相談ください。
スタッフ紹介
職務 | 人数 | 備考 |
---|---|---|
通院化学療法センター長 | 1名(医師) | |
各診療科主治医 | ||
専任看護師 | 4名 | (がん化学療法看護認定看護師:1名) |
薬剤師 | 6名 | (がん薬物療法認定薬剤師:1名) |
管理栄養士 | 2名 | |
クラーク | 1名 |
化学療法について
当院で提供される標準治療をはじめとした化学療法は、患者さんの個別性も重視したうえで、医師、薬剤師、看護師により検討されています。
通院化学療法センターは各診療科の医師をはじめ、他職種が関わるチーム医療であるため、医師から事例提供によりカンファレンスを行うことや、毎月通院化学療法センターの運用上の問題点や副作用対策の検討、インシデント事例の検討など行って、安全性と質の確保に努めた治療を提供しています。
アクセス・お問い合わせ
場所
3階 西側(1階正面エスカレーターで3階までお越し下さい)
通院化学療法センター(直通)
TEL:0774-25-2873(※平日8:30~17:00)
代表連絡先
TEL:0774-20-1111
FAX:0774-20-2336
放射線治療
放射線治療とは
高エネルギーの放射線を病気の部位に照射することによって治療するものです。大きな装置(リニアック)のある部屋で、一人で治療をうけていただきますが、放射線は痛くも熱くもありません。また、テレビモニターで担当技師が中の様子を観察していますので、心配ありません。放射線治療は治療を開始する前に、どの部位にどれだけの量の放射線を照射するかを決める治療計画という作業を行います。治療計画に使われる装置は非常に精度が高く、必要な範囲以外に放射線が当たらないように正確に計画します。計画の際には照射部分(皮膚表面)に専用のペンで印を付けます。
使用機器
リニアック(医療用直線加速装置)
高周波装置を用いて、電子を高速に加速することによって高エネルギーのエックス線を発生します。マルチリーフコリメータ(可変型照射絞り装置)によって病変の形状に合わせて照射することができます。
CTシミュレータ
治療する体位でCT撮影を行い、CT画像から複雑な方向からの治療を計画する位置決め用CT装置です。
治療を受ける患者さんへ
放射線治療では、さまざまな副作用が起こる可能性があります。全身倦怠感、食欲不振、軽いむかつきなどが代表的な例ですが、症状に応じて対処いたしますので心配はありません。もし、何か不安なことや、わからないことがありましたら、担当の技師または看護師にご相談ください。
がん相談支援センター
患者さんやご家族、地域の方々からがんに関する相談をお受けしています。
支援センターでは、がん診断や治療の判断をすることはできませんが、
- がんのことについて知りたい。
- 今後の療養や生活のことなどが心配。
- 医療費はどの程度かかるのか不安。
など、がんの医療に関わる質問や相談にお応えしています。必要に応じて専門職種とも連携をとりながら対応いたします。
相談にかかる料金は無料です。(ただし、外来受診やセカンドオピニオンは有料です。)
緩和ケア
緩和ケア研修会 修了医師一覧
※順不同、敬称略
竹本 隆博 | 千原 佑介 | 石﨑 直子 | 髙橋 祐希 |
森戸 翔基 | 数馬 安浩 | 末吉 敦 | 堤 健雄 |
茶谷 奨 | 中川 千幸 | 舛田 一哲 | 嘉祥 敬国 |
美村 直光 | 吉田 和樹 | 内田 直里 | 北岡 秀太 |
大澤 いくみ | 竹田 智浩 | 鬼頭 秀樹 | 槇尾 真理 |
清水 優 | 伴野 太健 | 福島 弘子 | 新居 育世 |
糸井 健人 | 丸山 立憲 | 牧野 茂 | 平岡 眞寛 |
立入 誠司 | 芥田 敬三 | 久保田 良浩 | 武内 悠馬 |
日並 淳介 | 橋本 恭一 | 我如古 理規 | 岡本 三智夫 |
竹内 豪 | 野村 勇貴 | 島田 明 | 植田 圭祐 |
角田 海斗 | 仲井 理 | 伊東 真哉 | 土橋 亮太 |
光藤 悠子 | 藤野 麻琴 | 徳山 良之 | 伊藤 静 |
長尾 泰佑 | 村井 望 | 堀川 文彦 | 中安 慎太郎 |
伊藤 将彰 | 田代 結 | 勝永 泰章 | 山崎 真実 |
田中 信三 | 久保 朋子 | 青木 昭和 | 冨田 純子 |
坂東 拓人 | 土川 愛美利 | 碓井 太雄 | 岡咲 貴博 |
植田 彩果 | 中川 真一 | 橋谷 優子 | 小寺 徹 |
中村 亨 | 中川 記世子 | 江戸 俊太 | 水元 大貴 |
中西 啓太 | 小原 ななみ | 木村 一城 | 芥川 鼓 |
湯浅 福 | 丸橋 幸奈 | 堀井 優 | 赤川 知沙樹 |
山岡 裕太 | 上山 友暉 | 望月 大我 | 奥田 卓哉 |
木下 洸樹 | 藤田 悠平 | 福島 多佳宏 | 新堂 大我 |
がん登録
がん登録について
当院は、「地域がん診療連携拠点病院」として、「がん登録等の推進に関する法律」により国が定めた登録様式・定義に基づき院内がん登録を実施しています。
院内がん登録とは、当院でがんの診断や治療を受けられた患者さんを対象に、がんの診断、治療、予後に関する情報を登録・収集する仕組みのことを言います。院内がん登録により収集された情報は、当院におけるがん診療の実績を把握し、がん診療の質の向上とがん患者さんおよびご家族等が医療機関を受診する際の参考データとしても活用いただけます。
院内がん登録情報の利用・提供について
収集された情報は以下の目的に利用・提供いたします。
- 国立がん研究センターへの提供
- 全国がん登録への提供
- がん診療の支援・研修・教育のための資料提供
- 当院のがん医療の把握
- がん患者さんの生存率の計測(予後調査)
(※院内で予後情報の把握ができない場合は、国立がん研究センターが実施する予後調査事業等により、各市区町村へ住民票照会による生存確認を行います。照会をご希望されない場合はその旨をお申し出ください。)
院内がん登録は「がん登録等の推進に関する法律」に則って実施されています。その必要性から「個人情報の保護に関する法律」の適用除外事項に該当しますので、必要な情報の収集および情報提供の拒否はお受けいたしかねる場合があります。また、これに付随する調査への情報提供を行うことがありますが、院内がん登録の趣旨をご理解の上ご協力をお願いいたします。
「国立がん研究センターがん情報サービス『がん登録・統計』」全国がん登録とは
「国立がん研究センターがん情報サービス『がん登録・統計』」院内がん登録とは
個人情報の取扱いについて
登録されている情報については、国で定められた「個人情報の保護に関する法律」、「がん登録等の推進に関する法律」および当院の「個人情報保護に関する当院の基本方針」、「院内がん登録実施規定」に則り、適切に保護・管理し、確実な業務の遂行に努めています。
がん患者サロン とまり木
開催のご案内
「がん患者サロン」とは、がんの患者さんや、そのご家族さんが同じように抱える心の悩みや体験を語り合える交流の場です。
予約は不要で、入退場も自由、参加費用は無料です。平成23年11月から活動を開始し、5年目に入りました。
時期:毎月第3木曜日
時間:12:30〜15:30
場所:当院3階専用部屋
※詳しい場所は1階受付にてお訪ね下さい。
活動内容
- 患者さんやご家族の団欒、不安・悩みの相談
- がん診療に関する勉強会や情報交換
- イベントの企画・開催
誰にも言えない色々な悩みを、患者さんやご家族同士で話してみませんか?
ご興味をお持ちの方は、是非お気軽にご参加ください。皆様のお越しをお待ちしております。
お問い合わせ
宇治徳洲会病院 がん相談支援センター
〒611-0041
京都府宇治市槇島町石橋145番
電話:0774-20-1111(代表)
メール:soudan@ujitoku.or.jp
受付時間:平日 9:00~17:00