0774-20-1111

の画像

脳腫瘍

脳腫瘍について

脳神経外科の画像

脳腫瘍には良性から悪性まで様々な種類があります。主な腫瘍と治療方法を紹介します。



1.神経膠腫

悪性度の高いものは、可能な限り手術で摘出した後、薬物療法と放射線治療を行いますが、完治することの難しい疾患です。



2.髄膜腫

最もよく見られる良性腫瘍です。脳を覆う膜から発生します。薬は効かず、放射線の効果も十分ではないため、手術で摘出することが原則です。
良性ですが、重要な脳神経に絡んでいると完全に取り除くことができず、再発を繰り返し治療に難渋することがあります。



3.聴神経鞘腫

聴神経に発生する良性腫瘍です。大きなものは手術が必要ですが、小さなサイズは放射線照射で治すことがほとんどです。



4.下垂体腺腫

ホルモン分泌異常をきたす場合は、摘出術とホルモンのコントロールが必要です。
またサイズが大きくなると、直上を走る視神経を圧迫して視覚障害を来すため、摘出術が必要となります。近年、神経内視鏡による手術が発達し、治療成績が向上しました。



5.転移性脳腫瘍

癌(肺癌、乳癌など)が脳へ転移したもので、元の癌の治療を行うことが前提です。放射線治療が中心になります。
転移巣の数や大きさによって、照射方法が異なります。脳の圧迫が強い場合には手術で摘出することがあります。



担当する医師

手術について

腫瘍の摘出は顕微鏡を使って行い、周囲の脳や神経を傷つけないようにします。腫瘍の正確な位置を決めるため、手術用ナビゲーションシステムが使用できます。
脳への侵襲を減らすために、神経内視鏡や、定位手術装置を使うこともあります。覚醒下手術が必要な場合は、京都大学に依頼しています。

診療実績

2019年 2020年 2021年 2022年 2023年 2024年
神経膠腫 1 1 2 2 3 3
髄膜腫 0 6 3 3 3 3
転移性脳腫瘍 2 2 2 2 1 5
下垂体腫瘍 1 0 0 0 0 0
神経鞘腫 - - - - - 0
その他 2 0 1 0 2 3
6 9 8 7 9 14

がん登録件数