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子宮頸がん

子宮頸がんについて

子宮頚がんは多くはヒトパピローマウイルス(HPV)の感染が原因であることがわかっており、20-30歳台より増加傾向のあるがんです。通常は子宮頚部細胞診(いわゆる子宮がん検診)やHPV検査でスクリーニングをおこない、必要時にコルポスコピー検査(拡大鏡)と同時に生検(病理組織検査)をおこない診断します。

前がん病変である頚部異形成は軽度、中等度、高度の3段階があります。軽度、中等度の異形成は自然治癒することが期待できるため、通常、治療対象となるのは高度異形成とがんです。
高度異形成の場合、通常、円錐切除という局所切除をおこない、病理検査で診断および治療をおこないます。円錐切除で癌がみつかることがあり、さらに手術などの治療が必要になることがあります。
がんの種類やCT・MRIなどの画像診断でがんの拡がりを把握したうえで、手術などの治療法を決定します。

治療は通常、手術、放射線治療、化学療法を組み合わせて行われます(再発時に分子標的薬が使用されることもあります)。



担当する医師

診療実績

2021年 2022年 2023年 2024年
全手術総数 298 365 439 375
悪性腫瘍手術(開腹) 16 24 22 14
子宮頸がん 0 1 5 1
子宮体がん 8 15 10 7
卵巣がん 8 8 7 6
子宮頚部円錐切除(診断的治療) 22 11 25 14
内視鏡下診断法 86 149 154 145
腹腔鏡 86 145 146 133
子宮鏡 0 4 8 12


2021年 2022年 2023年 2024年
分娩数 349 385 459 465
うち双胎 10 13 20 10
帝王切開 111 119 156 158


当科での婦人科がんに対する治療の歴史は非常に浅いですが、周囲の開業されている先生方より紹介されて受診する患者さんも多くなってきております。
当院では現在、婦人科腫瘍専門医は在籍していませんが、標準的な治療は十分に可能であり、地域の方々の期待に添えるよう積極的に治療に取り組んでいます。
婦人科がん治療には婦人科医師だけではなく、外科・泌尿器科・放射線科医師および関連スタッフ、腫瘍内科医師、がん化学療法看護師・薬剤師の協力が必要です。
治療が困難になった場合でも、緩和ケア病棟、緩和疼痛ケア看護師、メディカルソーシャルワーカーと連携し、最適な環境に導けるよう努めています。

がん登録件数