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卵巣がん

卵巣がんについて

卵巣がんは婦人科検診のエコー検査で早期に発見できることもありますが、症状が出にくく、お腹に多くの水(腹水)がたまったり、腫瘍がかなり大きくなってから診断されることが多いです。卵巣がんに特徴的なのは、進行するとお腹の中に小さな病巣が散らばって腹膜播種という状態になって、腹水が貯まることです。
早期に発見できた場合は手術でがんの種類、リンパ節転移の有無、腹膜播種の有無を病理診断し、術後化学療法(+分子標的薬)が必要かを判断します。
進行した状態の場合は、腹腔鏡で播種した組織や卵巣組織を採取し、病理検査でがんの種類や組織の遺伝子異常を診断し化学療法(+分子標的薬)で癌を縮小させてから、できるだけがんを取り除く手術をおこない、さらに化学療法(+分子標的薬)が追加されます。



担当する医師

診療実績

2021年 2022年 2023年 2024年
全手術総数 298 365 439 375
悪性腫瘍手術(開腹) 16 24 22 14
子宮頸がん 0 1 5 1
子宮体がん 8 15 10 7
卵巣がん 8 8 7 6
子宮頚部円錐切除(診断的治療) 22 11 25 14
内視鏡下診断法 86 149 154 145
腹腔鏡 86 145 146 133
子宮鏡 0 4 8 12


2021年 2022年 2023年 2024年
分娩数 349 385 459 465
うち双胎 10 13 20 10
帝王切開 111 119 156 158


当科での婦人科がんに対する治療の歴史は非常に浅いですが、周囲の開業されている先生方より紹介されて受診する患者さんも多くなってきております。
当院では現在、婦人科腫瘍専門医は在籍していませんが、標準的な治療は十分に可能であり、地域の方々の期待に添えるよう積極的に治療に取り組んでいます。
婦人科がん治療には婦人科医師だけではなく、外科・泌尿器科・放射線科医師および関連スタッフ、腫瘍内科医師、がん化学療法看護師・薬剤師の協力が必要です。
治療が困難になった場合でも、緩和ケア病棟、緩和疼痛ケア看護師、メディカルソーシャルワーカーと連携し、最適な環境に導けるよう努めています。

がん登録件数