概要
・2015年6月の新病院移転に伴う手術室数の増加((旧)6部屋→(新)10部屋)で、現在は常勤麻酔科医5名・非常勤麻酔科医(平均2名/各日)で、当院常設の救命救急センターとリアルタイムで連携を図っています。ここでは交通外傷(多発骨折や臓器損傷など)、急性発症の心臓・大血管病変(急性心筋梗塞や解離性大動脈瘤など)、そして急性腹症に対して最短の待機時間で手術室受け入れを行っており、日本麻酔科学会専門医・日本麻酔科学会指導医の監視の下、質の高い麻酔が施行されています。
・豊富な麻酔症例を経験した日本麻酔科学会専門医・指導医が常勤しております(平日は24時間在院待機/休日は隔週24時間在院待機、それ以外は24時間オンコール体制)。従って、重傷外傷、急性発症の新病変、急性腹症など多岐に渡る疾患・疾病が受け入れ可能です。
今後の展望や目標
・当院では、非待機手術数の全手術症例数に占める割合が、平成24年度は17.4%、平成25年度は19.2%、そして平成26年度は26.4%と高く、これらは年々上昇傾向にあります。この要因には、救命救急センターを要する当院に期待される緊急手術数の増加もありますが、実情は、宇治市および京都北部の基幹病院として担うべき手術件数への対応力や収容力の絶対的不足というマイナスの側面があると考えられます。特に後者の直接原因となる、常勤麻酔科医師の不足、手術室看護師の不足は、是非とも回避しなければなりません。
・新病院移転に伴い、手術室数の確保が可能となった今、高い志を持った常勤麻酔科医と手術室看護師の増員が必須であり、強く望まれます。
2018年度 診療実績
手術件数
内容 | 症例数 |
---|---|
総手術件数 | 4,589症例 |
麻酔科管理全症例数 | 4,322症例 |
内、全身麻酔症例数 | 3,342症例 |
麻酔科管理症例数のうち、下記症例領域の症例数 | |
1.胸部外科手術の麻酔 | 62症例 |
2.心臓血管外科手術の麻酔 ※血管内手術(TAVIなど)、大動脈ステント術、 動脈管結紮術、BTシャントは含まず |
168症例 |
3.小児(6歳未満)の麻酔 | 81症例 |
4.帝王切開術の麻酔 | 131症例 |
5.脳神経外科手術の麻酔 ※腰椎ー腹腔短絡術、血管内手術は含まず |
114症例 |
医師紹介
専門医等に関係する施設認定
日本麻酔科学会責任基幹施設