院長からの挨拶
当院は1979年にオープンして以来、40年近くが経過した2015年5月末、新築移転いたしました。
新病院では病床数が473床に増え、回復期リハビリテーション病棟や緩和ケア病棟も新設しました。併せて介護老人保健施設『宇治徳洲苑』(100床)と特別養護老人ホーム『宇治愛の郷』(100床)を、病院と同じ敷地内に併設しております。
宇治徳洲会病院は、医療の本質である救命救急を、開院以来24時間体制で継続して提供し続けてきました。現在宇治徳洲会病院の公的な役割として、未熟児、周産期医療を受け持つ地域周産期母子医療センター、重症救急患者治療の最後の砦救命救急センター、災害時の医療チーム派遣と災害時医療の中心となる地域災害拠点病院、地域医療と連携の中心をになう地域医療支援病院、がん診療の連携と治療の中心となるがん診療連携拠点病院に指定されています。
また2018年、2020年、2022年にDPC特定病院群の指定を受けています。これは大学病院に準じる病院として重症患者の診療を多く行い、高難易度手術を数多く行い、研修医を多く育成し、入院診療が高速回転で行われる高診療密度の病院で現在全国181病院が指定されています。
2021年より念願の経皮的大動脈弁置換術(TAVI)、前立腺がん、腎がんについで大腸、直腸がんへのロボット支援手術(ダビンチ)が始まりました。
また産婦人科医が9名になり、産科病室を改装、食器、食事内容を強化しました。ニューボーンフォトサービスも定着しました。
血液内科の無菌病棟も急性白血病、悪性リンパ腫など多くの患者さんで満床が続き地域に定着しました。
医師、歯科医師数は現在190名を超えて、移転前の病院の倍以上に増加しました。京都府南部の基幹病院として、より一層の整備を進めます。
また地域貢献として、高度急性期から在宅までの病院の理念である『生命を安心して預けられる病院』を全ての方々に感じて頂けるよう、また『自分の肉親に受けさせたい医療』を、全分野において24時間提供できるよう、職員一丸となって頑張ります。
2020年7月 病院長 末吉敦