診療科の特色
当科は心臓センターの心臓血管外科部門であり、心臓血管外科修練基幹施設です。多くの症例数と修練指導医の実績を持って学会基幹施設と認定されました。心臓移植や補助人工心臓などの最先端心臓外科医療にも携わっていた経験豊富な専門医が手術を担当いたします。低侵襲心臓手術を導入し、またステントグラフトにも積極的に取り組んでおり、状態に合わせた治療方法の選択が可能です。御高齢やハイリスクで他院で断られた患者さんも積極的に受け入れ、良好な結果を出しております。また緊急手術の要請には24時間365日対応させて頂きます。
・「手術数でわかるいい病院2018」 に心臓手術数が京都府で一番としてランキングされました。
・小林豊医師が優秀専門臨床医に選出されました。
診療内容・方針
取り扱う主な疾患
- 虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)
- 心臓弁膜症(大動脈弁、僧帽弁、三尖弁)
- 大動脈疾患(胸部・腹部大動脈瘤、大動脈解離)
- 心筋症(肥大型・拡張型心筋症)
- 不整脈(心房細動・心房粗動)
- 先天性心疾患(心房中隔欠損症、心室中隔欠損症、動脈管開存)
- 末梢血管疾患(閉塞性動脈硬化症・下肢静脈瘤)
- 透析シャント造設
地域医療との連携
当科は地域の先生方やおかかりつけの先生方のご紹介を受けて患者さんを診察させて頂くという、一般的な外科や内科とはやや違う検査・治療介入をしていく診療科です。それゆえにおかかりつけの先生方との連携が非常に重要になってまいります。
心血管疾患は早期発見が良好な治療結果となりますため、手術適応の有無に関わらず些細な変化でも構いませんので、お気軽にご紹介いただければ幸いです。
紹介頂いた患者さんの状態を少しでも詳しく知って頂くため、当院での検査結果や治療内容についてできる限り詳細にご報告させて頂いております。
また当科で手術された患者さんにつきましては、少なくとも年に一回の外来にて併診させて頂き、術後の経過を責任を持って見させて頂いておりますが、経過中に何かありましたら遠慮なくお声をかけて頂ければ幸いです。
ご紹介の有無に関わらず、ご意見やご質問がございましたらお気軽にお問い合わせください。
クリニカルインディケーター
指標 | 2021年 | |
---|---|---|
総手術件数 | 411 | |
冠動脈バイパス術 | 33 | |
単独オフポンプ | 17 | |
単独オンポンプ | 0 | |
+弁膜症 | 大動脈弁 | 5 |
僧帽弁 | 1 | |
三尖弁 | 0 | |
その他(二弁、大血管など) | 10 | |
弁膜症 | 合計 | 35 |
大動脈弁 | 14 | |
僧帽弁 | 0 | |
三尖弁 | 1 | |
連合弁膜症 | 16 | |
Bentall | 2 | |
+大血管 | 0 | |
TAVI | 2 | |
胸部大動脈瘤のみ | 22 | |
急性大動脈解離 | 49 | |
その他開心術(心膜手術・左室形成・心臓腫瘍など) | 12 | |
先天性心疾患 | 0 | |
ステントグラフト | 合計 | 121 |
胸部ステントグラフト | 71 | |
腹部ステントグラフト | 50 | |
腹部大動脈瘤 | 13 | |
末梢血管手術 | 合計 | 35 |
末梢動脈 | 28 | |
下肢静脈瘤 | 7 | |
透析シャント | 84 | |
その他 | 7 | |
胸部心臓大血管 計 | 222 |
医師紹介
氏名 | 役職 | 専門医・認定医・その他講習修了 |
---|---|---|
小林 豊 | 部長 | 医学博士 日本外科学会 外科専門医・指導医 日本循環器学会 循環器専門医 三学会構成 心臓血管外科専門医 日本心臓血管外科学会 心臓外科修練指導者 関連10学会構成 日本ステンドグラフト実施基準管理腹部 ステンドグラフト指導医 関連10学会構成 日本ステンドグラフト実施基準管理胸部 ステンドグラフト実施医 アジア心臓血管外科学会 国際会員 厚生労働省 臨床研修指導医 |
川上 敦司 | 医長 | 日本外科学会 外科専門医 日本循環器学会 循環器専門医 三学会構成 心臓血管外科専門医 関連10学会構成 日本ステンドグラフト実施基準管理腹部 ステンドグラフト指導医 関連10学会構成 日本ステンドグラフト実施基準管理胸部 ステンドグラフト実施医 |
大澤 いくみ | 医員 | 外科専門研修プログラム(心臓血管外科専攻医) |
小林豊医師が優秀専門臨床医に選出されました
当院の小林 豊 心臓血管外科部長は、『ドクター オブ ドクターズ ネットワーク』評議員会にて優秀専門臨床医に推薦・選考され、就任いたしました。
優秀専門臨床医推薦および選考基準
推薦基準
- 評議員本人もしくは、家族が入院や手術が必要となった場合に、お願いしたいと思えること。
- 患者からも医師からも信頼がおける高いレベルの専門性を有すること。
- 人間味豊かで患者の立場にたった治療を行えること。
- 現役の臨床医であること。
選考基準
- 評議員全員(関東評議員会・関西評議員会・東海評議員会・北海道評議員会・東北評議員会・九州評議員会・中国評議員会)が選考。
- 評議員一人でも反対があった場合選考されない。
年々、評議員の先生方も増え、優秀専門臨床医の選考はより厳格になっています。
心臓血管外科広報紙~ハートフルボイス~
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