診療科の特色
ヒトの神経系には様々な働きがあり、最も高級な働きは「こころ」や「意識」です。次に友達と会話をしたり、好きな物を食べたり、好きな場所に行ったりといった様々なヒトの行動をコントロールする働きがあります。皆さんの頭蓋骨の中には動物の中で最も発達した「大脳」があります。しかし大脳だけを取り出しても何も出来ません。その「大脳」の命令に従って手足や口や舌などを動かす必要があります。直接手足を動かすのは体の全体にある筋肉です。この筋肉に大脳からの命令が届くまでには、その命令が大脳を出発し、脳幹、脊髄を通り、さらに末梢神経と呼ばれる電線を通り、初めて筋肉に命令が伝わります。
私たち脳神経内科医はこの大脳から始まって、脳幹、脊髄、末梢神経、そして筋肉に至る信号の通り道に障害が生じて、日常生活がうまく出来なくなった状態にある患者さんを中心に診療する科です。具体的には「大脳」の障害で最も多いのが脳血管障害、すなわち脳卒中といわれる病気です。次に信号の通り道で脳に近い所から「脊髄」と呼ばれる幹線道路が背骨の中を通っております。ここに障害が生ずるとやはり手足が動きにくくなります。その原因を調べ、治療をするのも脳神経内科医の仕事です。さらに下って脊髄からすべての筋肉に末梢神経と呼ばれる電線が伸びて行きます。この末梢神経が障害されても信号が伝わらなくなり、手足が動かなくなります。この原因を調べ、治療するのも脳神経内科医の仕事です。
診療内容・方針
外来体制
常勤医と京都大学脳神経内科より派遣される非常勤医師が診療にあたります。
救急体制
京都府南部唯一の救命救急センターに指定されており、24時間体制で、脳卒中の救急医療に迅速に対応できます。近年脳梗塞に対する、血栓溶解療法や、カテーテル治療が注目を集めています。
当院では24時間迅速にCT検査、MRI検査が施行でき、脳卒中に対応しており、即座に血栓溶解療法、カテーテル治療が施行できます。
入院体制
現在、一部の疾患で入院の難しい状況となっています。必要があれば他院への紹介をいたします。脳卒中治療は脳神経外科が担当しており、特に制限は行っていません。
地域医療連携
適応の方がおられましたら地域医療連携室へご紹介下さい。
医師紹介
氏名 | 役職 | 専門医・認定医・その他講習修了 |
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林 梢 | 非常勤 | 日本内科学会 認定内科医 日本内科学会 総合内科専門医 |
上村 麻衣子 | 非常勤 | |
上村 紀仁 | 非常勤 | |
和田 隆史 | 非常勤 | 日本内科学会 認定内科医 日本神経学会 神経内科専門医 |
酒井 遼介 | 非常勤 |