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新生児集中治療室(NICU)

NICUについて

NICUとは、「新生児集中治療室」のことです。産科にある新生児室とは異なり、心拍・血圧・呼吸などを監視するモニターや、呼吸を助ける呼吸器や酸素供給システム、胎内に近い環境を提供できる保育器などが準備されており、24時間体制で小さな命を守る環境が整っています。

 

 

NICUは隣接する産科と連携しており、分娩のため産科に入院されるとNICUに連絡が来るようになっています。特に切迫早産での管理入院やその他ハイリスクの分娩が予想される方に関しては、毎日スタッフ間で情報交換を行っています。そのため、何かあればすぐにNICUにて対応できるような仕組みとなっています。

産後のママの体調や母乳育児サポートなども、産科と連携して対応しています。

地域周産期母子医療センターの指定も受けている為、当院の産科からの入院だけでなく、地域の産科施設からも新生児搬送を受け入れています。ドクターカー(医師・看護師が同乗した救急車)で出動し、迅速に対応させていただきます。

 

 

 

面会について

9時から20時までが面会時間となっています。

16時30分から17時は引き継ぎ時間のため、一時的に面会をご遠慮いただいております。ご了承ください。

現在は感染症対策のため、1日1回母のみNICUフロア内へ入室が可能です。
父・祖父母のみ、面会廊下からの窓越しの面会が1回10分程度可能です。ベビーのきょうだいや父・祖父母以外の親族は、面会ができませんのでご了承ください。

 

 

父・祖父母へのみ1日1回、日中で10分程度のビデオ通話が可能です。スマートフォンを持ち込むことが可能ですが、ビデオ通話時以外は機内モード・マナーモードに設定のうえ、拭き取りにて消毒をしていただきます。

母乳はベビーにとって大切な栄養源ですので、24時間いつでも受け取ります。

 

 

ベビーについて

予定より早く生まれたベビーや、出生後呼吸がしんどくなってしまうなど、なんらかの理由により集中治療を必要とするベビーが入院します。

 

ベビーの1日の流れ

朝から医師による診察が始まります。

 

 

ベビーの状態に合わせて沐浴に入るか、もしくは体拭きをします。
3時間おきにオムツを替えてミルクをあげます。
状態が落ち着いていればママに授乳や沐浴などの育児の練習をします。
ご希望があれば日中にカンガルーケアをすることもできます。

 

 

ご家族ができること

保育器に入っていても、ママたちができることはたくさんあります。自由に触ってベビーに優しく声をかけてあげてください。そうすることでベビーは落ち着き、ママとの関係を築くことができます。

NICUではベビーの治療はもちろんのこと、育児練習もサポートしています。ベビーの状態が落ち着いたら、育児の練習が始まります。

 

沐浴

授乳の前に沐浴に入れます。初めてでも丁寧に何度でも指導しますのでご安心ください。

 

おっぱい

当院では母乳育児を推奨しています。特に予定日より早く生まれたベビーは、母乳の成分がベビーにとってとても良いことが証明されています。そのため、ママにも産後早期から搾乳をお願いしています。その際、電動搾乳機をお貸しすることができる場合もあります。状態が落ち着けば早期からおっぱいの練習を開始します。

 

 

NICUでは体重や状態に合わせて厳重に水分管理をしているため、ほとんどのベビーはミルクの時間と一回のミルクの量が決まっています。
そのため、ママにおっぱいをしてもらう時は時間を調整して面会に来てもらいます。
面会時間内のおっぱい時間:10時・13時・16時・19時
19時は夜間帯のため、状況によってはおっぱいをお断りする可能性もあることをご了承ください。

 

また、搾乳ダイアリーという一日の搾乳回数や量を記載してもらうファイルをお渡ししています。面会のたびに持参していただき、搾乳ダイアリーを通じて、母乳の分泌量や搾乳状況などについても確認させていただきます。さらに、こまめにおっぱいの状態を確認させていただき、トラブルの予防・早期発見に努めています。

 

カンガルーケア

ママの胸元で、裸のベビーを包み込むように抱っこすることをカンガルーケアと呼びます。ベビーとのスキンシップがはかれ、親子の絆を深めることができます。

 

 

 

NICUの取り組み

毎日面会に来られるのが難しい方もいらっしゃるため、1日に1枚ベビーの写真を撮影し、1人に1冊のアルバムを作っています。退院の時にはお家に持って帰っていただけます。ママ達にも自由にノートを書いてもらい、思い出の詰まったアルバムにしていただけたらと思います。

 

 

プライマリーナースという、入院から退院までの全期間を通して継続的に受け持つ看護師がいます。日々の受け持ち看護師は変わりますが、何かあればいつでもどんなことでも相談してください。

 

 

週に1回NICUのスタッフと小児科の医師が集まり、ベビーの現在の状態や今後どう治療をしていくか、ママたちが心配されていることやおっぱいの状況などの情報を交換します。

週に1回産科の医師・看護師、NICUの医師・看護師たちが集まり、ハイリスクや気になるママやベビーたちなどについて情報を交換します。

 

 

 

退院や退院後について

待ち遠しい退院についてですが、お家でも安心して過ごしていただけるよう、いくつかの退院できる基準があります。修正週数が37週以上・体重が2300g以上あり、なおかつ1日に30g程度増加ができている・お口からしっかりと母乳やミルクが飲めている・ママの育児手技が獲得できているなどが挙げられます。

退院後にも不安や分からないことは付き物と思います。そのため、NICUを退院後も電話をかけて状態を伺ったり、NICUに来てもらってお話を伺ったり、体重を量らせてもらったりとフォローを行っています。

必要に応じて地域と連携し、利用できるサービスを紹介したり、NICUスタッフによる訪問看護を行ったりもしています。

また、少しでも不安なことや分からないことがあれば、24時間いつでも電話相談を承っております。判断が難しい「受診した方が良いか?」などでも、お気軽にご相談ください。

 

 

NICU卒業生の声

ベビーがNICUに入院した方、入院が予定されている方たちは、とても不安があると思います。今まで入院されていた方たちも沢山の不安を抱えてこられました。
NICUでは、これまで退院された赤ちゃんのお母さんに協力していただき、退院時のお写真やこれから入院されてくる赤ちゃんのお母さんへ向けてのメッセージなどをまとめたアルバムを作成しています。NICUフロア内でいつでも閲覧していただけます。

 

ここでは実際に当院のNICUを卒業されたご家族様の声を、一部紹介させていただきます。

 

 

Aちゃん (36週生まれ 早産低出生体重児)

予想より早いお産で心の準備ができておらずNICUに入院すると言われても実感がなく、よく分からないままでした。面会に行くと酸素投与・光線療法を受けている小さい息子を見て、愛おしいと同時に申し訳ない気持ちになり気分が落ち込み、不安になることもありました。ですが先生やNICUの皆さんが細かく病状説明してくださったり、声をかけてくださり少しずつ前向きな気持ちで面会に行けるようになりました。
息子は元気に退院し、今となってはハイハイとつかまり立ちが大好きです。毎日私たち夫婦に元気を与えてくれます。今は不安な気持ちかもしれませんが、先生・NICUの皆さん、そして生まれてきてくれた可愛い赤ちゃんを信じて頑張ってください。

 

Bちゃん (41週生まれ 新生児呼吸障害)

緊急搬送で転院、帝王切開の手術後に娘はNICUへ運ばれたため、私はその状況になかなかついていけませんでした。これからNICUへ赤ちゃんがご入院されるお母様、今とても不安な日々を迎えられている事と思います。娘も入院当初沢山の管を挿入され治療のため眠らされた姿を見て、本当に不安でした。でも、どうか、自分を責めず、お子様を信じてください。不安なことはNICUの皆様に訊かれると優しく教えてくださいました!不安が少しずつ消えて良かったです!

 

Cちゃん (31週生まれ 早産低出生体重児)

私は妊娠25週で前置血管が見つかり、27週で切迫早産と診断され入院し、31週1日、帝王切開で息子を出産しました。息子は2015gで産まれました。はじめは思っていたより体重があったことを安心する気持ちもありましたが、次の日からはどんどん体重が減り、1700gほどになりました。「どの赤ちゃんもはじめは減るもの」と言われても、小さく生まれた我が子の体重が減っていくのを見るのはとても辛かったです。保育器の中、小さな口や体に何本も管や点滴が繋がれた息子に会いに行くたびに早く産んでしまった申し訳なさでいっぱいでした。保育器からなかなか出られず、後から入院してきた赤ちゃんたちが先に退院していく声を聞くのが辛い時もありました。そんな息子も生後2カ月でNICUを卒業しました。早く産んでしまったこと、もっとお腹の中で育ててあげたかった気持ちももちろんありますが、お腹の中にいたら見られなかった表情を見ることができた事、ラッキー!とも思っています。

 

Dちゃん (29週生まれ 早産低出生体重児)

切迫早産で入院中、突然の破水でそのまま出産となり、赤ちゃんはNICUでお世話になることになりました。産まれるにはまだまだ早い週数でした。すべてが突然のことで気持ちがついていかず、言われるがままでした。
初めてNICUに行ったときは、テレビでしか見たことがなかった保育器の中に沢山の管に繋がった小さい我が子がいて、先生からの説明を聞くのに必死だったのを覚えています。早く産んでしまい、この子はこれからどうなるんだろうと自分を責めては不安になりNICUでも周りを気にせず泣いてばかりでした。
その度に先生方や看護師の方々が詳しく説明してくださったり、今日はこんなことがありましたよと様子を伝えてくださったり、些細なことでも相談にのっていただき、赤ちゃんだけでなく私のことまで気にかけてくださり、サポートして頂きました。
そして赤ちゃんは繋がっていた管も1つずつ無くなり、保育器から出て、ミルクを飲むようになり、どんどん成長してくれ、いつしかその姿に毎日励まされ、NICUに行くと元気を貰えました。我が子が大きくなったら、沢山の人たちの力や愛情を貰って大きくなったんだよと話したいと思っています。

 

Bちゃん (38週生まれ 先天性梨状口狭窄)

二回目の出産で初めてNICUを利用させて頂きました。産まれてすぐは呼吸障害のため、呼吸器の管や点滴に繋がれて辛い状態でしたが、二度の施術を経て最後は体に一本の管もついていない普通の状態まで回復できました!今は元気にすくすくと育っています。産後直後で精神的・身体的にも辛い中で、NICUのナースさん達がいつも優しくサポートしてくれました。長期の入院と手術を乗り越えられたのもNICUの皆さんのおかげです。本当にありがとうございました。
また、私は授乳のトラブルが多かったので、その度に相談や搾乳・授乳のアドバイスを頂いてとても助かりました。困った事があったらナースさん達に是非相談してみてください!