業務紹介
2004年、救急医療チームの一員として採用され、2008年、臨床工学救急管理室の1つの科として認められ救急救命士科が発足し、2020年に単独の科として認められ活動しています。現在は10名在席しており、24時間当直体制で院内外の様々な業務に対応しています。
ドクターカー搬送
当院では近隣の医療機関で心臓や大血管等に異常が見つかった場合、当院の心臓血管内科・心臓血管外科の医師と臨床工学技士の方と共に救急車に同乗し医療機関まで急行するシステムをとっております。また心臓血管内科・心臓血管外科領域だけではなく新生児領域でも出動しており、近隣の産婦人科で出生した新生児に異常が見つかった場合、小児科医師とNICUの看護師の方と共に出動しています。
車内では、血圧測定や観察、心肺蘇生法などの処置を継続しながら医師の診察介助を行い、患者の安全をより確実なものにし、車内という限られた環境の中でも医師が迅速な治療や処置を開始できるよう補助しています。
また、帰院後にスムーズに申し送りをすることで、スタッフ全員がチームとして迅速に治療に取り掛かれるようにしています。
救急外来(ER)
救急外来(ER)では救急車で搬送された患者に対する医師、看護師の診察及び処置の介助、各検査室への移送を行っています。
又、救急外来にはガスマスクや感染防御服がありこれらも定数管理しています。硫化水素中毒などの特殊な症例にも対応できるようにしています。搬送してきた救急隊との資器材交換の管理もしています。
外来業務
メディカルクラークと共に外来の診察介助に携わっています。担当医師受診予定の患者の把握や処置、診察介助、各検査への連絡及び誘導などを行っています。
外来予診ではトリージ看護師の補助を行い、緊急度の高い患者が来院された時は、必要部署への連絡、患者移送を行っています。
救急救命センターでの内視鏡業務
当院高度救命救急センターには内視鏡装置を24時間体制で常備し、緊急上部内視鏡検査がいつでも施行可能で、吐血などの症例に対して緊急内視鏡検査が必要な病態を主訴とした救急患者や他の医療機関からの紹介患者を積極的に受け入れています。救急救命士科ではその内視鏡装置を管理しており、ファイバーなどのセッティングを行い検査を出来る準備をしています。内視鏡検査で使用される物品も毎日定数管理して不備のないようにしています。
院外活動~心肺蘇生法、AED講習会
医療機関の心肺蘇生法講習や近隣の小中学校への講習会などに参加し、「いざという時」の為の対応を医師と共に指導しています。一般市民の方に一次救命処置を解りやすく指導し、いかに患者の予後を左右する大切な行為であるかを伝えています。また院内外で人が倒れた時対応できるように職員全員にも院内で講習を行っています。今後も定期的に講習会を行っていきます。
心肺蘇生法・AED講習修了書
講習会終了時に救急救命士科で作成した受講修了証を発行しています。
症例検討会
当院ではプレホスピタルケアの重要性を考え、定期的に救急隊より搬入された症例を、救急総合診療科の医師と共に各消防署を訪問し検討する場を設けています。
現場の救急隊員の方々とコミュニケーションを図り、特異的な症例や重症症例などをピックアップして、フィードバックのための資料作りや日程の調整を行っています。
災害対応
大規模・局所災害に対応できるように、救急救命士科内にて災害訓練(クロノロ、通信等)を定期的に行っている。また院内の全ストレッチャーの配置場所、型、台数を把握しており、有事の際ストレッチャーの必要な情報が出せるようにしています。
京都・日本DMATのロジスティクス隊員を随時養成しており、、その隊員を中心に院内ロジスティクス研修を開催している。
特殊災害対応
当院の高度救命救急センターは、これまでにも硫化水素中毒現場や宇治市炭山地区の集団食中毒現場へ医師・看護師と共に出動し活動した実績があります。特殊災害の出動に備え救急救命士科一同、常時対応できるように物品管理や知識・技術向上を目指していきます。
スタッフ紹介(所持免許・認定士・所属学会)
所持免許・認定士・所属学会 | 人数 | |
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救急救命士科所属スタッフ | 10名 | |
日本DMAT業務調整員 | 2名 | |
京都DMAT業務調整員 | 2名 |