- 診療科の特色
- 診療内容・方針
- 地域医療連携
- 診療実績
- 「TAVI」開始のお知らせ
- 医師紹介
- 松岡俊三 心臓センター長が「Best Doctors in Japan 2024-2025」に選出されました
診療科の特色
心臓センターの心臓血管内科部門です。
一般的な循環器疾患の診療はもちろん、狭心症・心筋梗塞や不整脈、弁膜症、心不全に対するカテーテル治療、デバイス治療を行っています。
- 冠動脈・末梢血管へのカテーテルインターベンション
- 不整脈へのカテーテルアブレーション
- 徐脈性不整脈へのペースメーカ移植(リードレスペースメーカを含む)
- 重症心不全への両室ペースメーカ移植による心臓再同期療法(CRT)、および埋込型除細動器(ICD)移植
- 構造的心疾患へのカテーテル治療:TAVI(タビ)、経皮的僧帽弁クリップ術など
特に、急性冠症候群(心筋梗塞・不安定狭心症)や心原性ショックなど、緊急・重症の疾患に対する治療経験が豊富で、虚血性心疾患のカテーテル治療では、近畿地区でも有数の経験を積んできました。
最近では、不整脈、構造的心疾患(弁膜症、先天性心疾患など)の症例数も増えており、京都南部地域における基幹施設として診療を行っています。
診療内容・方針
心臓センターの理念である「はやい(迅速)、うまい(確実)、やすい(安全)」をモットーに、「自分自身が受けたい治療」「自分の肉親に受けさせたい治療」を行うように努めています。
地域医療連携
循環器疾患は、「慢性疾患」という側面と、「急性疾患」として増悪や急変をきたす側面とがあります。「慢性」の側面につきましては、がんと同じく「早期発見、早期治療、再発予防」を柱に診療をしております。また「急性」の側面につきましては、地域の皆様が安心して生活できるよう、専任医師・コメディカルが24時間365日「院内」に常駐し即応する体制を敷いて20年以上になります。これからも、地域の先生方による日常管理と当センターの診療体制を両輪として、この地域の循環器疾患の診療に取り組みたいと考えています。
診療実績
治療実績
指標 | 2021年 | 2022年 | 2023年 |
---|---|---|---|
経皮的冠動脈インターベンション(PCI) | 842 | 752 | 769 |
経皮的末梢血管インターベンション(PPI) | 145 | 111 | 129 |
不整脈カテーテルアブレーション | 281 | 79 | 167 |
ペースメーカ移植 | 57 | 57 | 69 |
植込み型除細動器(ICD) | 6 | 5 | 4 |
両室ペースメーカによる心臓再同期療法(CRT) | 6 | 8 | 13 |
経皮的心肺補助(VA-ECMO) | 34 | 31 | 40 |
体外式肺補助(VV-ECMO) | 23 | 6 | 4 |
補助循環用ポンプカテーテル(Impella) | 13 | 17 | 20 |
大動脈内バルーンパンピング法(IABP) | 21 | 29 | 30 |
下大静脈フィルター留置 | 20 | 22 | 13 |
PCI(冠動脈)
指標 | 2021年 | 2022年 | 2023年 | |
---|---|---|---|---|
全経皮的冠動脈インターベンション(PCI) | 待機的 | 704 | 596 | 624 |
緊急 | 138 | 156 | 145 | |
合計 | 842 | 752 | 769 | |
初期成功率(病変成功率) | 99.0% (834/842) | 99.60% (749/752) | 99.5% (765/769) |
|
慢性完全閉塞の成功率 | 91.67% (33/36) | 100.0% (26/26) | 96.3% (26/27) |
|
待機的症例における合併症発生率 | 1.85% (13/704) | 2.28% (13/596) | 1.9% (12/624) |
|
待機的症例における院内死亡率 | 0.10% (1/704) | 0% (0/596) | 0.2% (1/624) |
|
1泊予定の入院で実際1泊 | 97.48% (619/635) | 98.56% (549/557) | 97.6% (563/577) |
急性心筋梗塞
指標 | 2021年 | 2022年 | 2023年 | |
---|---|---|---|---|
急性心筋梗塞 | ST上昇型(STEMI) | 87 | 91 | 97 |
非ST上昇型(NSTEMI) | 18 | 32 | 30 | |
合計 | 105 | 123 | 127 | |
冠動脈造影で責任血管が完全閉塞 | 70 ※再開通成功率100% | 54 ※再開通成功率100% | 75 ※再開通成功率100% |
|
来院~再開通(DTBT) | ≦ 90分 | 71.2% | 76.0% | 72.3% |
≦ 60分 | 47.5% | 48.0% | 42.2% | |
≦ 40分 | 11.9% | 12.0% | 13.3% | |
≦ 30分 | 1.7% | 2.0% | 2.4% | |
救急車来院STEMIのDTBT平均 | 79.2分 | 73.8分 | 75.4分 | |
一般外来受診STEMIのDTBT平均 | 145分 | 134.8分 | 175.2分 | |
入院30日以内死亡率 ※来院時心肺停止を除く | 2.8% (3/108) | 1.6% (2/123) | 4.7% (6/127) |
PCI再狭窄率・ステントの種類
指標 | 2021年 | 2022年 | 2023年 | |
---|---|---|---|---|
患者数 | 842 | 752 | 769 | |
再狭窄患者数 | 83 | 84 | 49 | |
再狭窄発生率 | 10.0% | 11.2% | 6.4% | |
種類 | 薬物溶出性ステント | 50 | 56 | 31 |
ベアメタルステント | 2 | 7 | 2 | |
バルーン拡張 | 26 | 20 | 16 | |
不明 | 5 | 1 | 0 |
画像検査
指標 | 2021年 | 2022年 | 2023年 |
---|---|---|---|
冠動脈検査CT | 1,845 | 1,760 | 1,801 |
下肢CT | 476 | 306 | 388 |
心臓MRI | 14 | 16 | 12 |
血管MRI | 11 | 7 | 10 |
心筋シンチ | 404 | 330 | 274 |
末梢血管
指標 | 2021年 | 2022年 | 2023年 | |
---|---|---|---|---|
鎖骨下動脈狭窄 | 施行数 | 2 | 1 | 0 |
成功数 | 2 | 1 | 0 | |
成功率 | 100% | 100% | 0.0% | |
腎動脈狭窄 | 施行数 | 1 | 1 | 3 |
成功数 | 1 | 1 | 3 | |
成功率 | 100% | 100% | 100.0% | |
腸骨動脈狭窄 閉塞 | 施行数 | 24 | 21 | 5 |
成功数 | 24 | 21 | 5 | |
成功率 | 100% | 100% | 100.0% | |
浅大腿動脈狭窄 閉塞 | 施行数 | 42 | 39 | 13 |
成功数 | 42 | 37 | 12 | |
成功率 | 100% | 94.9% | 92.3% | |
下腿動脈狭窄 閉塞 | 施行数 | 15 | 4 | 2 |
成功数 | 14 | 4 | 2 | |
成功率 | 93.3% | 100% | 100.0% | |
シャント狭窄 閉塞 | 施行数 | 86 | 70 | 5 |
成功数 | 86 | 69 | 5 | |
成功率 | 100% | 98.6% | 100.0% |
不整脈カテーテルアブレーション
指標 | 2021年 | 2022年 | 2023年 | |
---|---|---|---|---|
不整脈カテーテルアブレーション | 280 | 79 | 167 | |
上室性頻拍 | 心房細動(AF) | 180 | 60 | 118 |
その他 | 74 | 11 | 28 | |
合計 | 254 | 71 | 146 | |
心室性期外収縮(PVC)/心室頻拍(VT) | 26 | 8 | 21 | |
合併症 | 死亡 | 0 | 0 | 0 |
脳梗塞 | 0 | 0 | 1 | |
心タンポナーデ | 3 | 0 | 0 | |
輸血を要する穿刺部出血 | 0 | 0 | 0 |
生理検査
指標 | 2021年 | 2022年 | 2023年 | |
---|---|---|---|---|
心電図 | 12誘導 | 26,005 | 25,428 | 26,334 |
3分間 | 170 | 198 | 152 | |
自律神経機能検査 | 110 | 98 | 82 | |
合計 | 26,285 | 25,724 | 26,568 | |
心臓エコー | 12,005 | 11,988 | 12,905 | |
経食道エコー | 159 | 126 | 194 | |
血管エコー | 頚動脈 | 1,891 | 1,855 | 1,667 |
上肢 | 1,597 | 1,226 | 1,155 | |
下肢 | 3,250 | 3,184 | 3,107 | |
腎動脈 | 461 | 471 | 502 | |
合計 | 7,199 | 6,736 | 6,431 | |
脈波(ABI) | 2,244 | 2,244 | 2,022 | |
皮膚組織灌流圧(SPP) | 42 | 17 | 28 | |
運動負荷試験 | トレッドミル | 490 | 447 | 346 |
マスター | 105 | 87 | 84 | |
歩行負荷・チルトテスト | 262 | 247 | 280 | |
合計 | 857 | 781 | 710 | |
ホルター | 3,523 | 3,106 | 2,776 | |
血圧ホルター | 9 | 7 | 9 | |
イベントホルター | 12 | 54 | 87 | |
簡易睡眠時無呼吸症候群検査 | 65 | 71 | 44 | |
睡眠ポリソムノグラフィー検査 | 19 | 27 | 13 |
「TAVI」開始のお知らせ
医師紹介
氏名 | 役職 | 専門医・認定医・その他講習修了 |
---|---|---|
松岡 俊三 | 心臓センター長 神戸徳洲会病院 副院長 | 日本内科学会 認定内科医 日本内科学会 総合内科専門医 日本循環器学会 循環器専門医 日本心血管インターベンション治療学会 認定医・専門医 日本救急医学会 救急科専門医 植え込み型除細動器(ICD)/ペーシングによる心不全治療(CRT) 施行医 脳梗塞rt-PA適正使用講習会 修了 日本集中治療医学会MCCRC 修了 厚生労働省 臨床研修指導医 |
舛田 一哲 | 部長 | 日本内科学会 認定内科医 日本内科学会 総合内科専門医 日本循環器学会 循環器専門医 日本心血管インターベンション治療学会 認定医・専門医・施設代表医 日本救急医学会 救急科専門医 植え込み型除細動器(ICD)/ペーシングによる心不全治療(CRT) 施行医 脳梗塞rt-PA適正使用講習会 修了 日本内科学会認定JMECC 修了 浅大腿動脈ステントグラフト実施基準管理委員会 実施医 エキシマレーザー心内リード抜去実施医 Evolution(非レーザー)心内リード抜去実施医 厚生労働省 臨床研修指導医 |
中島 貫太 | 副部長 | 日本内科学会 認定内科医 日本内科学会 総合内科専門医 日本循環器学会 循環器専門医 日本心血管インターベンション治療学会 認定医・専門医 植え込み型除細動器(ICD)/ペーシングによる心不全治療(CRT) 施行医 |
奥山 雄介 | 医長 (不整脈) | 日本内科学会 認定内科医 日本内科学会 総合内科専門医 日本循環器学会 循環器専門医 日本不整脈心電学会 不整脈専門医 植え込み型除細動器(ICD)/ペーシングによる心不全治療(CRT) 研修修了 着用型自動除細動器(WCD) 処方医 Evolution(非レーザー)心内リード抜去実施医 |
自閑 昌彦 | 医長 | 日本内科学会 認定内科医 日本循環器学会 循環器専門医 日本心血管インターベンション治療学会 心血管カテーテル治療認定医 日本救急医学会 救急科専門医 日本周術期経食道心エコー 認定医 植え込み型除細動器(ICD)/ペーシングによる心不全治療(CRT) 施行医 JATECインストラクター・トレーナー JMECCインストラクター 統括DMAT 日本航空医療学会 ドクターヘリ講習会 修了 厚生労働省 臨床研修指導医 |
田村 淳史 | 医長 | 日本内科学会 認定内科医・総合内科専門医 日本循環器学会 循環器専門医 日本心血管インターベンション治療学会 認定医・専門医 日本超音波医学会 超音波専門医 日本周術期経食道心エコー 認定医 日本心エコー図学会 SHD認証医・心エコー図専門医 経カテーテル的心臓弁治療関連学会 協議会認定TAVI実施医 厚生労働省 臨床研修指導医 |
嘉祥 敬国 | 医員 | 日本内科学会 内科専門医 日本循環器学会 循環器専門医 日本心血管インターベンション治療学会 心血管カテーテル治療認定医 日本周術期経食道心エコー 認定医 日本心エコー図学会 SHD心エコー図認証医 緩和ケア研修会 修了 JATECコース 修了 |
杉本 美夕 | 医員 | |
服部 大輔 | 医員 | |
高原 千咲 | 医員 | 日本救急医学会 救急科専門医 内科専門研修プログラム 専攻医 |
美村 直光 | 医員 | 内科専門研修プログラム 専攻医 |
松岡俊三 心臓センター長が「Best Doctors in Japan 2024-2025」に選出されました
当院 松岡俊三 心臓センター長(神戸徳洲会病院 副院長)が「Best Doctors in Japan 2024-2025」に選出されました。
ベストドクターズとは
「ベストドクターズ」は医師に「自己または家族の治療を自分以外の誰に委ねるか」という観点から、自分と同じ専門分野ないしは関連する分野の医師を推薦、評価してもらい、その結果をもとに決定。
主催は米ベストドクターズ社で、450以上の専門分野と副専門分野から世界各国の医師5万3000人以上がベストドクターズに選ばれている。