診療科の特色
病気は、とらえどころのない「症状」として現れることが多く、すぐに診断がつくとは限りません。また、一度に複数の病気が関わることも少なくありません。
まず当科の診療は、「つらい症状そのものに向き合う」ことから始まります。内科系、外科系にとらわれず、また、特定の臓器や疾患も限定しないで、その人の心と体の「全体」を診ることにより、多面的多角的に診療を行うように心がけております。また、複数の疾患を有し、特定の専門診療科のみでは対応困難なときでも、その診療に関わることも大切な機能です。
基本的スタンスとして、プライマリーの診療科として第一線の初期診療を行いますが、必要時には初期診療後にお困りの場合でも、できる限りのお手伝いさせていただく事も重要な働きと考えています。
診療の過程では当科のみでのアプローチだけでなく、柔軟に当院の多様多彩な専門診療科と連携も取りつつ適切な診療を進めていき、最終的な総合的診断と診療に向けて努力いたします。相談の後は、患者さんと一緒に病気に向き合うのも当総合診療科の大切な役割の一つです。
診療内容・方針
内科系、外科系を問わず、お困りの症状をお持ちのすべての方に医療を提供させていただくことが当診療科の目的です。詳しい問診と診察、各種の検査などの総合的な診療を行い、各専門科のご協力もいただきながら必要な診療を提供します。
地域医療連携
「症状はあるけれども診断がつけにくい時」、「どの科にかかれば良いかわからない」という患者さんでお困りの時、まずはご相談ください。金曜日を除く、月曜日から土曜日午前中の毎日に外来枠を設けております。出来るだけ速やかな対応を目指し、可能な限り当日には返信させていただきます。また、最終的に実施した診療内容、検査結果や専門科からの報告を含め、詳細な医療情報提供をさせて頂きます。
また、総合的診断と診療の方向性が定まれば、当診療科よりあらためて、かかりつけの先生との「二人主治医体制」での診療継続をお願いしたく存じます。こうして円滑な病診ネットワークのもとで、患者さんにとって「いつでも、どこでも、安心して」医療を受けていただける環境を、かかりつけ医の皆様とともに整備することが大きな目的の一つです。
ぜひ、当診療科をご活用ください。
診療実績
指標 | 2021年 | 2022年 | 2023年 |
---|---|---|---|
感染症及び寄生虫症 | 40 | 49 | 28 |
新生物<腫瘍> | 12 | 13 | - |
血液及び造血器の疾患並びに免疫機構の障害 | 8 | 11 | - |
内分泌、栄養及び代謝疾患 | 29 | 27 | 42 |
精神及び行動の障害 | 7 | 6 | - |
神経系の疾患 | 23 | 7 | 6 |
眼及び付属器の疾患 | 1 | 1 | 0 |
耳及び乳様突起の疾患 | 5 | 10 | 8 |
循環器系の疾患 | 13 | 9 | 9 |
呼吸器系の疾患 | 88 | 62 | 98 |
消化器系の疾患 | 76 | 98 | 32 |
皮膚及び皮下組織の疾患 | 15 | 14 | 13 |
筋骨格系及び結合組織の疾患 | 26 | 10 | 23 |
腎尿路生殖器系の疾患 | 101 | 67 | 82 |
妊娠,分娩及び産じょく<褥> | 0 | 0 | - |
周産期に発生した病態 | 0 | 0 | 0 |
先天奇形、変形及び染色体異常 | 1 | 0 | 0 |
症状、徴候及び異常臨床所見・異常検査所見で他に分類されないもの | 13 | 14 | 9 |
損傷、中毒及びその他の外因の影響 | 12 | 14 | 21 |
健康状態に影響を及ぼす要因及び保健サービスの利用 | 0 | 0 | 0 |
傷病及び死亡の外因 | - | - | 0 |
特殊目的用コード | 1 | 6 | 108 |
合計 | 471 | 418 | 488 |
※集計値が「5」以下は(-)表記
医師紹介
氏名 | 役職 | 専門医・認定医・その他講習修了 |
---|---|---|
中村 達雄 | 非常勤 | 日本外科学会 認定医 日本胸部外科学会 認定医 日本呼吸器外科学会 専門医・指導医 日本整形外科学会 専門医 日本整形外科学会 リウマチ医 日本整形外科学会 認定スポーツ医 運動器リハビリテーション医 日本医師会認定 産業医 |
小林 都 | 非常勤 | |
数馬 まり子 | 非常勤 | 日本内科学会 総合内科専門医 |