施設紹介
「TOKIMEQ(トキメク、Tokushukai Medical Education & Quest)」は、宇治徳洲会病院が運営する医療・介護・福祉に関わる全ての人のための教育施設です。
「Unity & Creation(協働と創造)」のスローガンのもと、職種や組織の枠を超えた学びと連携の場を提供し、地域に根ざした質の高い実践を育てます。
かかりつけ医・救急隊・介護職・行政・福祉関係者など、すべての専門職が協働する未来の地域ケアモデルを、ここから共に創っていきます。
TOKIMEQの理念
- 超急性期から在宅まで、医療・介護・福祉すべての現場をつなぎ、職種を超えた学びと協働を育む。
- 地域と共に学び、実践を深め、人々を癒す未来のケアを探求する。
TOKIMEQの基本方針
― 地域包括ケアシステムの中で、教育の拠点として我々が行うこと ―
1. 多職種が対話し学び合う、協働の場を育む ~多職種協働~
医療・介護・福祉など、異なる専門職が対等に学び合い、連携の本質を深める場を提供します。
2. 地域包括ケアの実践力を地域全体で底上げする ~地域連携~
急性期から在宅までの一連のケアを担うすべての現場と連携し、地域完結型医療の実現に貢献します。
3. 教育と臨床を両立する安全で持続可能なシステムを構築する ~患者安全を前提とした教育体制~
高度急性期の現場においても教育と患者安全を両立し、余力と冗長性を備えた持続可能な学習環境を整えます。
4. 若手医療人のキャリア形成を支える実践的・段階的な教育を行う ~持続可能な人材育成~
豊富な症例と教育体制を活かし、地域医療の現場で活躍できる柔軟でバランスの取れた人材を育成します。
5. 臨床知を可視化し、学術的発信を通じて地域に還元する ~学術的発信~
日々の実践に根ざした研究や学会発表・論文執筆を支援し、知の蓄積と地域医療の質向上につなげます。
教育コンテンツのご紹介
TOKIMEQでは、「医療・介護・福祉」のすべての現場を支える学びの場を提供します。
なかでも、豊富な急性期症例と教育体制を活かした医療分野での実践教育を中核としながら、介護・福祉分野の教育機会も着実に拡充していきます。
医療分野:急性期の現場力と地域医療を支える実践教育
1. チームで学ぶシミュレーション教育
ACLSやJATECなどをベースに、急変対応・医療安全を多職種で実践的に学習。振り返りによる深い内省も重視。
2. 臨床手技のためのスキルラボ
中心静脈穿刺や気管挿管、エコー手技など、小型シミュレータを用いて実践的に修練。
3. 臨床推論・診療判断トレーニング
診断プロセスに焦点を当てた小講義やカンファレンスをデータベース化し、いつでも学べる知の拠点へ。
4. 地域とつながる実践セッション
おかかりつけ医・救急隊など地域の専門職との合同ケースレビューや地域症例検討会を通じ、共創型の連携を深めます。
5. キャリア支援と学術的活動のサポート
若手医療者のキャリア形成を支援するとともに、学会発表・論文執筆などのアウトプットを促進。
介護分野:現場で生きる知識とチームワーク
急変対応・フィジカルアセスメントの基礎
「異変に気づく」力を養うシナリオ教育で、急性期との円滑な連携をサポートします。
チームで支える介護ケア
看取り・摂食嚥下・褥瘡ケアなど、医療との接点をもつ領域を多職種で学習。
ケア職の学びの継続支援
初任者・中堅・リーダー層に応じたステップアップ型教育を構想中。
今後は、認知症ケアや地域包括支援など、多様なケア現場にも対応した教育展開を予定しています。
福祉分野:生活と制度をつなぐ力を育てる
生活アセスメントと意思決定支援
“その人らしさ”を支えるための福祉的まなざしを育成。
制度活用と相談支援の実践
複雑な制度を「つなぐ力」を養い、地域資源の効果的な活用へ。
医療・介護との架け橋として
退院支援、地域支援、虐待防止など、医療・介護と重なる現場での役割を再認識。
福祉職の専門性を活かしながら、多職種連携の中での立ち位置や強みを再発見する学びの場を目指します。
TOKIMEQの学びの特徴
- 多職種が共に学び、共に創る空間
- 実践力とチーム力を養うシミュレーション教育
- 地域とつながる教育セッション
- 若手の成長とキャリアを支える継続的な支援